HOME > FEATURE > KAZ interview

WWM:どんな感じで描いてるの?
KAZ:これテーマっていうのはないのね。その、なんだろ、もうほんと何年かごとに全然スタイル変わるし。昔はそういう森の中みたいなさぁ、写実、具象画みたいなのを描いていたし、飽きたらまた次のみたいな。別になんかこう訴えたい事とかも無いしね。別にそんな考えて俺は声を大にしてこれを言いたいんだ、みたいなのも無いからね。なんか、ここちょっと面白いなっていうテーマ・・・じゃない、モチーフみたいなの見つかったら、それをずーっと色々展開してアレンジして描き続けるかな。まぁ、そのマンタなりクジラが街を飛んでるっていうイメージか。これなんていうのか・・・。一番最初にそのシリーズを描いたのが、この立てかけてあるやつで、ジャズフェスの時に、何年前だ?3年前位のジャズフェスでライブやってる横でライブペイントするってイベントがあって、その時にもう天気良かったから凄い呑んでて、ベロベロになってて、どうやって帰ったか覚えてないんだけど(笑)。仙台の街の中で音楽聴きながらいつも描くから。自分のバンドとか前のアトリエがアドバンスだったからカズキ達の練習してる音を聴いて、それで何かこう、イメージして描いたりとか多いから。
WWM:これは酔っ払いながら描いたの?(笑)
KAZ:酔っ払いながら描いた。あんまり普段、家で描くときは酒呑まないんだけど、この時はねぇ、描きあがった時は「なんだこれ?もうわかんねぇ!」みたいになって、家に持ち帰ってから見ると「これはちょっと良いんじゃないかな」と思って・・・そうだね、このシリーズずっと描いてたんだけどね。
WWM:何で空飛んでるっていう?
KAZ:(笑)何だろうねぇ。あの、何だろうなぁ。クジラが泳いでるのを空撮で見ると、まぁ飛んでるみたいに見えるんだよ。上から見ると。
WWM:へぇー。ヒレがでかいの?
KAZ:そうそう。羽ばたいてるっていうかさ、何かで見たんだよなぁ。画面がもう全部海だから、もう、一面青でこう陸地とかないからさ。ほんとに親子でクジラがこう、パァっと飛んでいってるみたいな画があって、このイメージがちょっとおもしろいなぁって思って。意味はないよ、ほんとに。何かを象徴しているみたいなのは嫌なんだよね。っていうか、その、あるんだ、現代美術だと・・・なんだろ、その絵の中のこれは作家にとって何かを象徴しているっていうかさ。そんだけ、その日本の美術だと今そのインスタレーションなり、現代美術のフィールドってすごい視野広いんだけど、何で俺はそっちの方向に行かなかったのかっていったら、そういう現代美術って俺が思うに、本人が何かを体験してそれを外に伝えるなり、記録に残す行為だと思うのさ。何かしら、その・・・なんだろ。戦争は嫌だとかさ、人が死ぬのは嫌だとか、何かこう、これは何か自分にとってハッピーだ!みたいな、なんかそういう自分が体験して何か感情が沸いてきて、それをまぁ現して行為じゃなきゃダメだと思うっていうか。俺の定義だけど。で、俺はその現代美術の作家の作品を見ても、その作家本人はこれこれこういう事があってそれをこういう風に表現した作品なんですって一から説明されないと、パッと見て何かこう形が面白いとか、フォルム変で面白いね位な、見た目の面白さでしか反応出来ないから。まぁ、見てる分には別にいいんだけど。それと同じように自分の作品にもこう、そういう概念を持ち込まれると嫌だっていうか。

WWM:あぁー。
KAZ:まぁいいんだけど。まぁ人それぞれだから別に。でもそういう「何か象徴してるんですか?」って聞かれても、俺は答えられませんよ、っていうね。何かあまのじゃくなね。難しいね。そう、バンドと違って一人の作業だからね。
WWM:バンドの曲を作る時はどんな感じなの?
KAZ:いくつかバンドやってて。けっこうハードコアなバンドやってるのは作るけど。別にパズルみたいなもんだからさ。ハードコアだと、もうリフなんて出尽くしてるから。なんか組み合わせて、こう、ほんとパズルみたいな感覚でやってるけど。
WWM:それもな何か意味みたいなものを込めてとかは無いって事?
KAZ:そう、無い・・・まぁ、あんのかなぁ。でもあるとしてもすごく低いよ、割合は。自分が弾いてて、聴いて「ワァ!」って盛り上がる感じ。
WWM:気持ちいい音?
KAZ:そう、そこの方が優先になるなぁ。バンドだったらね、こう話し合いながら、なんだろ・・・曲作って、みんなでやって、「いや俺はこのリフはダサいと思う」とか、「これは無いわ」とかこう意見交換が出来るけど、一人だからね。
WWM:絵の場合は自分と相談(笑)?
KAZ:そうだね。ぶつぶつ言いながら描いて。どうなんだろ。でもやっと最近このなんだろうな、これは良いなって思うところを絵の中に見つけられるようになってきたっていうか。昔はもう描けば描くほど、いやもう全然ダメだなぁって。描き進めば描き進むほど最初の方が良かったってなって、最終的にもうよく分かんないし、出来た絵もあんまり好きじゃないみたいな。うん。それはちょっとなんか、なんだろう・・・よくないなぁと思ってて。その、結局こうゆう半分抽象画みたいな絵だと筆をどこで置くかって完璧に自分のジャッジだから、別に。
WWM:あー。どこで終わりかみたいな?
KAZ:そう。ここで止めててもちょっと描き進んでどこか一部分を描き込んでても見る人からしたらそんな、まあ分かんないからね。劇的に変わる訳でも無いし。その色は別に違う色だったとしてもね、まぁ影響無いっていうか。だから筆の置き所はいつもすごく迷うんだけどね。静物画を描くってなるとね、描き込めば描き込むほど成果も目に見えて出てくるからいいんだけどね。難しいなー。
WWM:なるほどね。
KAZ:結局、板に絵の具が乗っているだけのものだから。言ってしまえば。でも最近その丁寧に描く事をすごく意識してる。
WWM:丁寧にっていうのは?
KAZ:半分抽象になって、さっき言ってた筆の置き所も自分でジャッジするから、でも何だろ、あんまり訳分かんなければ訳分かんないほ程良いみたいな時期があってほんとにパァーって適当に描いて。適当にっていうのかなぁ・・・ラフ過ぎた。まあ描いてて楽しいし、なんだろ、ちょっと迷ったら、じゃあここでひとまず完成にしてみようと一歩引いてみると、まあいいんじゃないかな位な、それは何だろ、もうちょっと突っ込んで描くべきじゃないかなっていうのを最近。俺がもし絵の具だったらそんな適当な感じで描かれたまま、「はい、ここで終わりってやられんのは嫌だな」っていう(笑)
WWM:(笑)絵の具の気持ち!?
KAZ:絵の具の気持ちになってね(笑)ねぇ、だってそう、こう描いててなんかその自分が綺麗だなって思うことや形が面白いって思うことを見せてくれてる訳だから。絵の具が。
WWM:絵の具に感謝(笑)
KAZ:そうだねぇ。絵の具に感謝。そうだねぇ(笑)
WWM:今後は?
KAZ:活動的に?まぁでもひたすらアナログに手書きに拘ってやっていくかな。ちょっとそのイラストの仕事、デザインのDTPとかもしてるから、そっちもやってみたら面白いなぁと思ったんだけど。でも、そういう映像だったり、デザインの作品を作ろうとは思わなかったからね。そうだね、絵を描いてまずは現場に足を運んでいかないとな、と。音をイメージ、モチーフにして描く事が多いから、やっぱライブハウスから離れてったら、音の現場から離れたらそりゃあ鈍るなぁていうのと。
WWM:音楽やってるっていうのは重要?
KAZ:イコールだね。どっちかを止めたらどっちも止めるんじゃないかな。まあバンドはね、自分ひとりじゃ、あれだから、出来ないから分かんないけど。
WWM:他のメンバーが辞めるっていったらどうするんですか?
KAZ:あーでも、そこは何ていうの、まあ病気とかで他のメンバー止めたら俺一人でもそのバンドの名前を貰ってやるからってのは言ってある。

KAZ WEB SITE
http://peliot.exblog.jp/





























One Response to “KAZ interview”
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