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wwm:何を使って書いてるんですか?
関本欣也(以下SE):キャンパスに普通に絵を描いた上に、インクジェットプリントしたり、その上にまた絵を描いたり。
wwm:戦争がテーマなんですか?
SE:そうですね。基本的に戦争がテーマが最近は多いんですけど、仙台空襲を一応テーマに。仙台空襲の時にアメリカ軍がばら撒いたビラの言葉で「仙台よい町森の町、7月10日は灰の町」っていうのを書いてたらしいんですよ。それを作品のタイトルに。
近江谷沙里(以下SA):その言葉が英語にされたものが、今回の1点づつのタイトルになってます。「よい町」が「good town」
wwm:こっちの「たまには」のもそんな感じですよね。
SE:そうですね。「爆弾なんか糞食らえ」っていう。
wwm:それをテーマにするようにきっかけは?
SE:もともとはごく個人的な、学生なら学校の先生とか権力のあるものに対しての反発から始まってたんですけど、だんだん成長していく過程で、俺の学校の先生に対しての反発を絵にしたところで見てる人は関係ないし、自分だけじゃないから、それがだんだん世界が広がってって、戦争とかジェンダーとかのもっと広い目線でやるようになったっていう感じですね。

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wwm:反体制的な?
SE:ただ単に自分が知ったり見たりして、おかしいんじゃないなとか嫌だなって思うことを作品にして、見せるっていうか、だからこうしろっていう訳じゃないんですけど、問題提起というか、こういうことが実際にあったんだよっていうことを見てもらって、その人なりに考えてもらえればなって。
wwm:メッセージ性みたいな、少年みたいな感じがありますね。
SE:世の中気に食わないことばっかりで、それを黙ってられないっていうか(笑)

SA:始めたのはいつなんですか?
SE:18歳ですね。高校卒業した年に。うちの親父が建築だったんで建築の受験してたんですけど、どうしても理系が好きになれず、何がやりたいかって考えたときに、何がやりたいかよく分からなくて、「美術」やってるっていえば、音楽でも絵でも文章でも「美術」っていえば済むかなと思って。
SA:習ったりしたんですか?
SE:いえ、全然習わないです。
wwm:作ってて鬱になってく感じになんないですか?
SE:学生のときはそんな感じでしたね。今はもう全然そんな感じはないです。
SA:展示をたくさんやられてるんですよね?
SE:まあそうですね。年に4、5回はどっかでやってて、もう15年くらいは。
wwm:やり始めてから変化ってありますか?
SE:う~ん、大人になって昔より客観的に作品を見れるようになったというか、前は自分の好きなことやってたんですけど、発表するからには第三者の目を意識しながら作らないと、自分がやりたいようにやるよりは自分がやりたい表現を他人に伝わる方法を考えてやったほうがいいかもって。
wwm:ただ描くだけじゃなくて、どう見えるかっていうことですね。
SE:もともと俺が絵を描くことが好きで始めたわけじゃなくって、表現したいことがあって絵を選んだ。だから逆から入ってる。一番自分の伝えたいことを伝わるには絵がいいのか文章がいいのか考えてすることにしてる。
SA:文章じゃなくて絵がメインになってきてるのは何でですか?
SE:もともと文章って決め付けちゃうっていうところがある。良い文章ならいいんですけど、あんまり文章ばかりにするとなって。もともと絵を描きたかったんですけど、描けなくなった時期があって、それからだんだん脱出してきたというか、12~13年ぶりに絵を描こうかなって。新しいことをやらないといけないっていうプレッシャーがあったから、絵で新しいことってなると厳しいって思ったんですけど、最近は新しくなくてもいいかなって。いいもの作ってればいいやって。
wwm:重そうなテーマなんですけどポップだから入っていきやすい。
SA:あからさまに落ち込むような感じでなく部屋にあってもかっこいいみたいな見え方ですね。
SE:やっぱり美術だからキレイで、かっこよくて、オシャレっていうのが前提でないと話にならないって思って、音楽でも歌詞が良くても曲が良くなければ売れないのと同じで。あと原色が好きみたいです。明るい色とか。あと絵の具を混ぜて使うっていうのが面倒くさいから(笑)お金もないから、淡い色の絵の具を買う金もなく、三原色のペンキを買ってきて塗るしかなかった(笑)ペンキなら水の量とかも考えなくていいし。

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wwm:描く前に描きたい何かがあって描くっていう流れっていうのがすごい良いなと思うんですど、自分の中でアートとパッションの境目ってどこなんだろうって考えたことがあって、自分なりに考えたのが、何かがあった上で表現方法を選ぶのがアートなのかなって。
SE:難しいですよね?アートとデザインって何が違うのって良く聞かれるけど・・・
SA:アートって幅広いじゃないですか?アートの中にデザインも入ってるような気もするし。
SE:俺の中では、アートとパッションとデザインの違いは・・・。アートは作品が目的で作ってる。デザインは目的は別。
wwm:最近はその定義すらも関係なくて、結局は相対的なものでその人にとってはそれがアートで、別の人にとっては商品でとか、そういうものなんだろうなって。
SE:あんまり、アートだろうがデザインだろうが自分では意識してないというか、気にしてない。
SA:自分の周りで、伝えたいことがまずあって作品を作るっていう人があんまりいなくて、ある意味関本さんは珍しいなって。
SE:本当ならこんなの作らないで家でテレビ見てたいけど、そうするためには世の中を変えないと落ち着いてテレビ見れない。どっかで戦争が起きてるから、いつ日本が戦争になるか分からないし、自分の好きな人とかも死んじゃうかもしれないしね。そんなの怖くて嫌だから、すごい好きな人がいてこの人を絶対守らなきゃっていうのから始まった。
SA:結構身近なこともあって、急に一番大きい問題までいったわけではないんですね。
SE:学生のときにすごい好きな人がいて、その人に何かあったらどうしよう、差別を受けたらどうしようって、そんなところから入ってます。その人も結婚して子供もいますけどね(笑)ただ自分の好きな人が幸せに、安全に過ごせる世の中にしたいなって思ったから、だから、そういう心配のない世の中だったら、たぶん絵なんか描かないよね(笑)酒飲んでサッカーとかテレビで見て寝てるほうがよっぽど良い(笑)
wwm:熱いっすね。
SE:自分的にはそんな感じはしないんだけど。
SA:自然な感じですか?
SE:単に言いたいことがあるからっていう感じだよね。みんなに言うよりは、俺的には作品を作ったほうが多くの人に伝わりやすいかなって。あんまり人の前で離すのとか得意じゃないし。


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wwm:これから仙台はどんな風になったらいいですか?
SE:仙台?分からないけど、とりあえず仙台から出る気はないから、今まで以上に自分が作るものは作っていくけど、それよりも紹介するような開いていくほうに力を入れたいと思っています。あんまり俺才能無いと思うので。
wwm:えー(笑)
SA:いやいや、こんだけ作れないですよ(笑)
wwm:具体的に何かあるんですか?
SE:一応、作品を発表できる場所とか交流できる場所を作ろうと思って、自分がいいと思った人、気に入った人とかを企画していくギャラリーを作ろうかなとは思うんだけど、なかなか大変でしょ。
SA:大変ですよー!まだ知らないだけかもしれないですけど、仙台ってやってる人多くはないですね~。
wwm:インディペンデントな人を育てるかってこともすごい大切ですよね。

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