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2/2~2/28日に仙台LOFTの隣にある緑色のヒューモスビルで「Control+Save」という個展を開催しているサイトウケイスケさんに、WWMでおなじみのサリーさんにインタビューしていただきました。

(近江谷サリ以下:Sari) 2/2~2/28日のサイトウケイスケ個展「Control+Save」の搬入を終えての感触はどうですか?
(サイトウケイスケ以下:Kei) すごい楽しかったです。今までで一番いい展示になったと思います。今回が自分の最前線なんで、ホント充実してます。
Sari: 本当に面白い展示だと思います。場所も普通のギャラリーじゃなくって、ヒューモスビルっていうオフィスビルの5~9階の廊下を使ってっていうのも。
WWM: 今回なぜサイトウさんに展示をお願いしたんですか?
Sari: 丁度ケイスケ君にPICNICAで会って、東京とかでも展示してたり、見せてもらった今までの作品がおもしろかったので、新しい風が吹くのではないかと。

WWM: 新しい風?
Sari: いい感じに崩してもらえて、おもしろくなるんじゃないかなって思って。そういう意味では期待以上な感じでした。平面だけでもなく、立体的なのもあって。
Kei: ありがとうございます。
WWM: 仙台では何回目なんですか?
Kei: PICNICAで1回やらせてもらったんで、2回目です。平面だけ展示してるのが嫌で、今回いろいろ考えて、作品を普通に展示しましたってなっても見るかって言ったらら見ないんじゃないかなと思って、だから、オフィスビルって考えて、それめがけて作っていったって感じですね。

WWM: 確かに、オフィスビルだとプリントものはいたる所にあるわけだからね。どれぐらいかかったんですか?
Kei: 作業時間はすごい短いですね。1週間もかかってないです。
Sari: でも、丁寧に作られてる感じがしますけどね。
Kei: じゃあ、よかったです(笑)途中ラフなところはありますけど。
Sari: 発想しての距離は短いっていうか、そういう勢いっていうのはあるかな。
Kei: 年末から今にかけてモーレツにいろんなことが幸運にもあって、すごい駆け抜けた感じで、やっとまとまった時間がとれたのが最後の週って感じで。その間、ずーっと頭の中でモヤモヤっと考えていて、いざ形にして良いなっていうのと、全然予想と違ってもっと変えなきゃっていうのがあって。

WWM: 焦ったりは?
Kei: あります。焦るけど、自分の体内時間があと1時間ぐらい早ければもっとできたのになとか。(展示の)前日、前々日とかでもまたテンションが違かったり。
Sari: 「Control+Save」というのはどういうイメージで?
Kei: イメージというか、感情の移ろいとかそういうのに興味がもともとあって、喜怒哀楽っていうか、ん~、なんだろうな。落ち込んだりして、また元気になったりとか、それって何だろうって。心の移り変わりに興味があって。
Sari: それをたとえてるのが「Control+Save」?
Kei: それプラス、紙を貼っていくっていう作り方になって、今度は記憶とか記録するっていうことに興味が向いていって、その感情がどんどん上書きされていくような。でも消えないなとか、でも見えないなとか。一昨日何食ったか覚えてないけど、食ったなとか。そういう感覚に興味があって。あと、デジタル機器にも感じる部分があるので、オフィスビルっていうことでなんかぴったりカチッとあって。

Sari: パソコン的なテーマが見える作品が結構あったのが個性的ですよね。あのプリンみたいな作品ってどういうイメージで?
Kei: キーボードがプリンみたいになって針が刺してあるんですけど、そもそも、たぶんあのオフィスで、90%以上の人はパソコンに触れているか触れたことがある人だろうって思って、ビルに入った時の印象が緊張感があって、まさに現代の会社って感じで。
Sari: 人の生活空間に入り込むというか、日常なんだけど、自分の日常じゃないみたいな。
WWM: あのプリンの上のマチ針はどういう意味なんですか?
Kei: 緊張感みたいな・・・
Sari: 清潔感とか緊張感ありますよね。
Kei: ん~、無機質。
Sari: プリンはどういうイメージなんですか?なぜ、プリン(笑)
Kei: 俺が甘いものが好きだっていうのもあるんですけど、こうだっていう理由はなくて、おもしろいなって思って。
Sari: 小さくて四角い空間に作品がすごい合って、すごいかわいいですよね。生き物っぽいなって。しかもちょっと浮いてる(笑)
Kei: キーボード見てるとプリンっぽいなって思ってたんですよ、ずっと、あの形が。あー、プリンだなーって。オフィスの人に、なんとなく分かるなーって感じてもらえたらいいですね。

Sari: ケイスケ君の作品っていつもポップで明るい感じの自由な雰囲気があるから、あの雰囲気の中でも楽しさを出してていいなって思います。
Kei: 楽しさの裏にそういう日常の苦しい感じがあるから楽しめる、そういう感じですね。
Sari: 「お茶とか誘っていいですか?」っていう作品ありますよね。結婚式場がある階の向かいに飾られていて、それがまたドキッとする感じで。そのフレーズを実際に聞いたんですよね?
Kei: 電車の中に女性二人がいて、大学1年生同士の二人みたいな、そこまで仲良くない2人がいっぱい喋った後みたいな感じで、今日は楽しかったねみたいな。で、片方がドキドキしながら「また、お茶とか誘っていいですか?」「いいよいいよ!」そのやりとりに、すげー感動しちゃって。怖いじゃないですか、そこまで親しくないっていうか、まだ分からないけど、また誘って良い?みたいな。かっこいいなって!
Sari: これから仲良くなる二人みたいな。でもそこって普通に聞いても通り過ぎそうなものなのに、そこにビビッときちゃうところがいいなって思いますね。
Kei: サンプリングっていうか、言葉とか拾うことが多くて、誰かの言い間違いとか、誰も気づかないようなどうでもいいことを拾いたいって思います。気にとめない部分を面白がってる感じです。
Sari: 普段作品を描こうって考えるときの、考え方って、そういう耳を澄ましてとかやり方あるんですか?
Kei: う~ん、わりと手が動くのはそういう時ですども、デザインを通っちゃったんで考えるようになっちゃったんですよね。
Sari: グラフィックデザインの勉強してたんですよね?
Kei: 芸工大のグラフィック行って、フリーのイラストレーターをやるって言って、その時は作家っていうんじゃなくて…。今年から僕はデザイナーじゃなくって作家だって言えるようになりました。縛られないで、もう好きな絵を描こうって。
Sari: 仕事用だけとかではなく、描きたいものを描くっていう。
Kei: 総合美術コースっていうのがあって、そこの先生の影響もかなりあって、デザイン科から美術科に行ったんでめちゃめちゃ面白くって、本当に最高でした。
Sari: 総合美術科って今年とかそのくらいですよね、出来たの?すごい未知な感じで、どんな勉強するのか想像つかない。
Kei: 本当にいろんな素材も技法もこだわらない表現してて、どんどん手を動かして。その先生が「捨てて良いんだ」って。昨日まで死に物狂いでやってきたことを捨てて良いんだって言って、それで結構吹っ切れたかもしれないです。ずっとデザインに縛られてて。
WWM: 作り方変わった?
Kei: 変わりましたね。夏に1000枚ドローイングっていう課題が学生に出て、僕もやろうって思って、かなり効きましたね。たとえば、いろんなもので描くとか、ガーっとこぼしてドローイングとか、根本から。ハサミで切ったのもドローイングとか。そのくらいやらないと1000枚いかなくて、というのでかなり楽になりましたね。
Sari: まず手をうごかす的な。
Kei: はい。今まで緊張して描いてたんですよ。そんなの嫌だなって思って。だから、紙からはみ出ちゃいけないとか、もう耐えられないって。

WWM: これからはどんな感じで活動していくんですか?
Kei: これからはどんどん作品を作って、東京でどんどん発表していきたいです。僕はいろんな人とつながりたいっていうのが一番あって、そのためにやっていきたい。山形に住んでるんですけど、こっちにいながら配信していきたいですね。




























